■ ID | 791 |
■ 種類 | 論文 |
■ タイトル | スギ花粉飛散期における飛散花粉数およびアレルゲン含有微小粒子状物質の高濃度出現の時系列的挙動差異 |
■ 著者 | 王青躍
埼玉大学大学院 栗原幸大 埼玉大学大学院 桐生浩希 埼玉大学大学院 坂本和彦 埼玉大学大学院 三輪誠 埼玉県環境科学国際センター 内山巌雄 京都大学大学院 |
■ 出版元 | 日本エアロゾル学会 |
■ 出版年 | 2008 |
■ 誌名・巻・号・年 | エアロゾル研究、Vol.23、No.2、120〜126、2008 |
■ 抄録・要旨 | 本研究では、スギ花粉表面のユービッシュ小体から剥離した花粉アレルゲンCryj1と、スギ花粉内部のデンプン粒に含まれる花粉アレルゲンCryj2を含む粒子状物質の大気中での挙動について調べた。埼玉県の都市域にある調査地点(埼玉大学地域共同研究センター)で、2005年の花粉飛散期に、大気中のスギ花粉数が数えられ、Cryj1とCryj2粒子が異なる粒子サイズで捕集された。走査型電子顕微鏡での観察により、花粉から剥離したユービッシュ小体や破裂した花粉が確認された。また、免疫蛍光抗体顕微鏡法により、1.1μm以下の粒子状物質にCryj1とCryj2が感度よく観察され、その粒域でのCryj1とCryj2濃度も高かった。さらに、花粉アレルゲンが含まれる微小粒子は大気中に長期間滞留するため、大気中のCryj1とCryj2濃度のピークと花粉数のピークには、時系列的に差異が生じた。これらのことから、今後、花粉数だけではなく、大気中のアレルゲン粒子の挙動にも着目した新たな花粉の飛散予測・情報提供システムを提案する必要があると考えられた。 |
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